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2013年1月15日 (火)

「ひきこもれ-ひとりの時間をもつということ」 吉本隆明著

 友人の娘さんが中学生の時、担任の先生に「明るくなければ良い子でないのですか?」と言ったという話を聞いたことがあります。母である私の友人は赤面だったそうですが、私は「あっぱれ!」と思いました。
 何年も前に何かで読んだ「学校教育がおかしなことになっているので、不登校になる感性の方が正しいのかもしれない」という記事が印象に残っています。昨今の教師の暴力やいじめなどニュースにそのとおりと思います。
 自分の子どもが明るく元気にという標語の通りの多くの子と同じでないのは心配で、さらには学校へ行かれなければ、大きな悩みでしょう。著者はひとりになることをマイナスでなく、前向きに捉えられる道すじをわかりやすく示唆してくれています。

 吉本隆明氏の文章って、こんなにも読みやすかったのと、すんなりと心に頭に入って来ました。
 このところ、体調に波があってなかなか難しい本が読めませんでした。5年間の入退院の繰り返しから自宅療養と、まさに引きこもり状態の私にはありがたい本でした。10日間のサイレント冥想を経験したことがありますが、それは自分だけを見つめる大切な時間でした。  
 ただ著者も書かれているように、社会と全く関わらないことが良い訳でもなく、私は出来るだけ外出もしたいし、そうしないと身体が辛いうえに鬱になりそうと思うこともあります。
 家にいると世間の異様な騒がしさは鬱陶しくなり、本当に必要なことや大切なことが見えてくるようにも思います。(大和書房2002年)

ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ

糸井重里ほぼ日イトイ新聞「吉本隆明プロジェクト」http://www.1101.com/store/yoshimoto/index.html
50,000円の講演集は購入できないけれど、コストの回収ができたらフリーアーカイブ化(無料)になるという高尚な企画。ステキ!

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