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2012年12月の投稿

2012年12月24日 (月)

「歌舞伎未来形」 小松成美著

 歌舞伎の本をもうひとつ、12年ほど前に書かれたものです。副題が「新時代をひらく若手役者たち」 勘太郎、七之助兄弟がまだ学生、染五郎や獅童が20代だった頃に著者がインタビューしたものです。
 若い彼らの歌舞伎にかける情熱や思い、役者の家に生まれたが故の、また生まれなかったけれど歌舞伎役者になった春猿など、それぞれが考えていたことが伝わってきます。若い時から、なんとしっかりしていたのでしょう。普通の生活や学業とお稽古の両立は大変だったと思うのですが、皆楽しんでいたことがわかります。いえ辛かったこともあるのでしょうが、微塵も感じさせません。
 これからが楽しみな役者たちを知り、なじみがなかった人にとっても歌舞伎を知ることのできる一冊です。(マガジンハウス2001年)

歌舞伎未来形―新時代をひらく若手役者たち

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2012年12月23日 (日)

「勘三郎、荒ぶる」 小松成美著

 勘三郎さんが亡くなられました。最後の舞台となってしまった「平成中村座」を5月に観ています。その時も病み上がりでしたが、そうとは思えない力強い芝居を見せてくれました。
 歌舞伎に、勘三郎に魅せられている著者は、2005年の勘三郎襲名までの4年間を密着取材して、この本を書き上げています。平成中村座のニューヨーク公演やコクーン歌舞伎、野田秀樹や串田和美との新しい挑戦が中心です。さらに家族のことや、勘三郎の芝居への想いや交友関係についてのインタビューもあり、彼の人となりがとてもよく伝わってきます。
 まだまだこれからも多くの試みにチャレンジしていく意欲があったのに惜しい、いやご本人が一番悔しくてたまらなかったと思います。ご冥福を祈ります。(幻冬舎文庫2010年)

勘三郎、荒ぶる (幻冬舎文庫)

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2012年12月 1日 (土)

落語版「笑の大学」 柳家さん生独演会

 1996年に初演された三谷幸喜脚本、西村雅彦、近藤芳正の二人芝居「笑の大学」は、1998年にも再演され、私は三度も舞台を観ています。三谷作品のなかでは、「ショー・マスト・ゴーオン」に並ぶ名作と思っています。
 これが落語になっているのは知っていましたが、あまりにも舞台の印象が強いので、がっかりしたくないと二の足を踏んでいました。ところが、そんな心配はまったく必要なく、今夜行ってきて良かったです。
 二人の掛け合いが延々続く舞台の雰囲気を残しながらも、全く違った楽しみがありました。さん生師匠の語りで大きな笑いと最後はホロリと涙を誘います。落語ならではの絶妙かつ迫力のある語りに、感動しました。良いお話を聞かせてもらったステキな夜になりました。
 東京は明日2日まで、その後名古屋、大阪公演があります。http://ameblo.jp/luck-5/

Img016

 枕では、三谷幸喜さんとさん生師匠のお連れ合いが、同級生というお話がありました。さらには、かつての東京サンシャインボーイズの劇団員であまりに早く亡くなられた伊藤俊人さんも同級生だったと・・・今さらながら、日大芸術学部は凄い方々を輩出していると、伊藤俊人さんに至っては本当に惜しい方だったと思います。

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