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2011年10月 8日 (土)

「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」 佐野眞一著

 強い意志が感じられる眼差し・・・表紙の少女は昭和50年に4歳で、今は多良間島で幸せに暮らしているそうです。現地を何回も取材し、直接聞いた話は臨場感があって、ぐいぐいと引き込まれて読めました。
 戦後65年、大江健三郎さんの「沖縄ノート」や故筑紫哲也さんらは、沖縄は基地を押し付けられた『弱いところ、被害者』という見方をしてきた。それも事実だけれど、沖縄ならではの『したたかささ、ずるさ、ネガティブな面もある』から、それを明らかにするというのが著者の主張です。これまで殆ど報道されず、知らされず、沖縄人ならば声高に言われたくない歴史や事実もあるとわかります。
 ただ、著者は暴露が目的ではないはずで、本当に伝えたいことは何か、しっかりと読み取れなかったように思います。また、時々出てくる情緒的な表現に、違和感を感じることもありました。
 そのためか、だからどうしたいの?どうすればいいの?と、結論めいたことがはっきり見えません。それでも読んで良かった知って良かったと思うガッツリした本です。もう少し時間をおいて考えてみます。(集英社文庫 2011年)

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コメント

Lisaさん、こんばんわ
沖縄は私にとって遠い存在でした。
でも10年程前に沖縄出身の人と親しくなり、帰省に誘われて初めて行った沖縄。
あれだけの激戦地だった沖縄が、いまも尚苦しみ続けている面も多々あります。 沖縄の人たちは今迄どれほど耐え、我慢してきた事でしょう! ここ何年かの日本の政治家を見る度に、何と無責任かを痛感させられます。 口だけで実行力が伴わない一部の政治家。 もっと心のこもった政治を心がけてほしいものです。
Lisaさんのブログから色んな書籍を参考にさせて頂いています。 やかまし村…に続いて、この項で紹介されてる書籍も是非読んでみたいと思いました。 

投稿: michi | 2011年10月 8日 (土) 19時55分

伝えるって難しいんですよね。。
あえてそうしているのか??
内容がとてもきになります。。

投稿: たけぞう | 2011年10月 8日 (土) 22時55分

これは今は廃刊になった「月刊プレイボーイ」に連載されていたものが単行本になり、それを文庫として加筆したものです。すっごい硬派の本です。

投稿: Lisa | 2011年10月10日 (月) 23時24分

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