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2010年11月の投稿

2010年11月30日 (火)

「きのうの神さま」 西川美和著

 映画監督でもある著者の作品「ゆれる」movieは見損なってしまいました。この本は二作目の「ディアドクター」の原作を含む六つの短編が載っています。どれも小さな日常のできごとが、心細やかに描かれていて、私はこうした小説は大好きです。あまりに普通の出来事なので、うっかりお話の内容を忘れてしまいそうです。本の帯を椎名林檎が書いています。「西川美和というひとの描き写す街には、我々の暮らす日本よりも日本が散らかっている。」そのとおりだと思います。こんなふうに日々の思いを日記にして、それから私も小説が書けるようになれないかしら?(2009年 ポプラ社)

きのうの神さま

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2010年11月29日 (月)

「爆笑問題の日本原論」 爆笑問題著

 爆笑問題の漫才を聞いているのと同じように、軽やかな笑いを感じながら読める一冊でした。94年から96年の世相を題材にした漫才が20本ほど載っていて、社会風刺と言われることを彼らは良しとしないようですが、今読んでも古さを全く感じさせません。

 今はバラエティ番組の司会などでテレビ出演しているので、漫才そのものを見ることがなくなってしまいましたが、ライブは続けています。会場に足を運んで、生で聞いてみたいと思います。(1997年 宝島社)

爆笑問題の日本原論

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2010年11月28日 (日)

「スノーホワイト」 谷村志穂著

 スノーホワイトとはチーズケーキの名前で、21歳の大学生宗助がアルバイトをしているコンビニで売っています。買いに来たのは、46歳の美南子さん。彼は彼女に恋をします。年齢の離れた二人の恋愛が、とても爽やかで微塵のいやらしさもありません。素敵だなぁって思います。人を好きになるときめきやせつなさがとても細やかに描かれています。(2008年 光文社)

スノーホワイト

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2010年11月27日 (土)

「三三七拍子」 太田光著

 爆笑問題の太田光さんのエッセイで、1997年から2000年までの間、子どもの頃の思い出や日記のようなことを書き綴ったものです。半分ふざけているようで、いたって真面目な面もあり・・・文庫版の解説を精神科医の春日武彦さんが書いていますが、著者の人柄に大変興味を持っています。確かに、どんな人かしら?おしゃべりしてみたいなぁ~面白そうと思えてやみません。(2001年二見書房 2004年幻冬舎文庫)

三三七拍子 (幻冬舎文庫)

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2010年11月26日 (金)

「爆笑!夫婦問題」 太田光代著

 「爆笑問題」の活躍の陰には太田光の妻光代さんの力が大きいと、かねてから思っていましたので、ちょっと古い本ですが読んでみました。内助の功というか、本当に夫らの力や面白さを信じて、しっかりと支えている様子がよくわかりました。夫からも「君は実に頼りがいのある妻」と言われています。「お金がないなら私が稼ぐ」なんて、実にかっこいいこと、私もきっぱり言ってみたいなぁ~(2000年太田出版 2004年幻冬舎文庫)

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2010年11月25日 (木)

「キップをなくして」  池澤夏樹著

 電車の切符をなくしてしまい、改札口を出られなくなった子どもたちが駅で暮らすファンタジーです。このところ選ぶ本にファンタジーが多いのは何故かしら・・・? おとぎ話のようで、優しい気持ちになります。もしかしたら、このお話は子どもに生きることの意味を、友だちの死を通して伝えているのかもしれないなと、ふと思いました。こんなふうにふわぁ~とした小説を読むのは、ほんわかして良いものです。(2005年 角川書店)

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2010年11月24日 (水)

「学問」 山田詠美著

 また女性作家の本を選びましたが、「海辺のカフカ」「疾走」と同じく、15歳の少年少女の物語でした。15歳というのは、どうやら男女ともに意味のある、子どもと大人の間の年齢のようです。小学生のときに出会った二人の少年と三人の少女たちの何気ない日常の書かれ方は、村上春樹や重松清のように重くはありませんが、人が成長することへの問いかけがあります。こんな若々しい鋭い感性を、今は忘れてしまっているように思います。昔の夢に思いを馳せながら読めました。(2009年 新潮社)

学問

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2010年11月22日 (月)

「ドンナ・マサヨの悪魔」 村田喜代子著

 女性著者の本2冊目は、孫を迎える母の気持ちが書かれているファンタジーを読みました。なんだか不思議な気持ちになってきます。急に日本に帰国してきた娘は、外国人との子を宿していて、妊娠をを伝えられた夫婦の気持ちの揺れは、これから迎える未知の世界を丁寧に描いています。娘の夫はイタリア人で、妻の母を「ドンナ」と称えるところが、妻を褒める習慣のない日本人の夫にはないところで、とても気分の良いところです。優しい小説でした。(2009年 文芸春秋)

ドンナ・マサヨの悪魔

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2010年11月21日 (日)

奈良の旅三日目 興福寺と平城京

 三日目の朝は晴れてぐっと冷え込みました。まず興福寺へ行き、特別公開されている五重塔の中へ入ることができました。国宝館では阿修羅像や十大弟子、千手観音など、素晴らしい仏像が沢山あって圧巻です。

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 最後は平城京へ行きました。1キロメートル四方の広い敷地にの途中には鉄道も走っています。再現された朱雀門、大極殿はとてもりっぱです。千年経ったら、これもりっぱな平成の木造建築として残るのかもしれません。

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 面白かったのは、当時の絵や写真があるわけではないので、遺跡の柱や現存する寺社から想像して再現したことです。Photo_3

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 どこへ行っても紅葉がきれいだった奈良。遷都1300年のイベントは11月7日で終わっていましたが、まだまだ見たいところはたくさんあります。今回行かれなかった寺社や仏像を求めて、また行きたいと思いました。

 

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2010年11月20日 (土)

奈良の旅二日目午後 東大寺

 二日目の午後は近鉄で奈良まで戻り、東大寺へ行きました。大仏さまは本当に大きいですね。修学旅行の学生でいっぱいでした。三月堂の仏様は修理に出ていて見ることができず残念でした。二月堂からの錦秋の眺めがとても綺麗でした。

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 二月堂から大仏殿の裏を歩き、依水園へ行きました。情緒ある庭園です。

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 この日の宿は三条通りのホテルフジタでした。夕食は小西さくら通りの「な・ら・ら」というアーケードの「豆仙坊」というお豆腐料理のお店にいきました。栗ご飯をおかわりしていただきました。

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2010年11月19日 (金)

奈良の旅二日目午前 飛鳥村

   奈良二日目は橿原神宮前駅で自転車を借りて飛鳥を回りました。最初に甘橿の丘に上り展望を楽しみました。

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 次は石舞台古墳、そして日本最古の大仏のある飛鳥寺へ行きました。途中、雨に降られましたが、時々ぽつぽつだったので、なんとか自転車で行かれました。

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 それから、聖徳太子の生まれた橘寺と高松塚古墳を回りました。

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2010年11月18日 (木)

奈良の旅一日目 談山神社 今井町

 11月14日から2泊3日で奈良へ旅行してきました。どこへ行っても紅葉が見事でした。最初に関西随一の紅葉と紹介されていた桜井市の談山神社へ行きました。まだちょっと早かったのですが、十分きれいでした。ここは十三重の塔で有名で、大化の改新があったところだそうです。

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 そのあとは大和西口駅で降りて、江戸時代の町並みを残している今井町へ行きました。とても広い区画で街をあげて家並みを昔のままにしていました。

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 「古伊」というお茶屋さんで頂いたわらび餅がとても美味しかったです。この日は橿原神宮前駅の近くの橿原ロイヤルホテルに泊まりました。温泉だったのでとてもゆっくりできました。ホテルのレストランで「飛鳥鍋」と「やたがらす」という日本酒を頂きました。

Asuka

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2010年11月13日 (土)

「この本が、世界に存在することに」 角田光代著

 男性著者の本を続けて読んだところ、重い内容だったので、女性著者を選びました。選択に間違いがなく、とても優しい短編集でした。私は長編小説が好きなのですが、これはどれも本にまつわるお話で、10篇載っています。一冊の本にそれぞれのドラマがあって、心にあったかくしみわたってきます。著者はとても本が好きな読書家だから作家になったんだなぁ~と思えます。秋の夜長にほっこりとするおすすめの一冊です。(2005年 メディアファクトリー)

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2010年11月12日 (金)

「疾走」 重松清著

 奇しくも「海辺のカフカ」と同じく主人公が15歳の少年でした。15歳というのはこんなにもごちゃごちゃなものなのでしょうか?確かに思春期で、何のために生きているのか?と考えたり、人と人とのつながりを求める年代だと思います。

 それにしても二つの小説はとてもよく似ています。人を探すところ、旅をするところ、性への欲求など・・・ただ内容がとても重たくて、立松和平の「遠雷」も思い出しました。それぞれの著者が歩んできた青春も似ているのかもしれません。(2003年角川書店 2005年角川文庫)

疾走

 

 

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2010年11月 9日 (火)

「東京ディズニーシー」

 このところの小春日和に誘われて、久しぶりにディズニーシーに行ってきました。ランチはホテルミラコスタ2階のレストランにしたので、2時半からのショーをベランダから見られました。夜のショーはUCCレストランのテラス席に座って待っていました。ちょうど良い場所から見られてラッキーでした。

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 びっくりしたのは、ポップコーンの種類の増えていたことです。以前はキャラメル味を見つけただけでもラッキーnotesって感じだったのが、今はチョコ、ミルクティ、カレー、ブラックペッパーにストロベリー!ワゴンの場所も地図に出ているようになりました。相変わらずどこも長蛇の列です。

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2010年11月 6日 (土)

「海辺のカフカ」 村上春樹著

 「1Q84」を読み終えたら、まだ読んでいなかった「海辺のカフカ」が書棚に置いたままになっているのに気が付き読んでみました。二つの物語は書き方や内容がとてもよく似ています。まずひとつのチャプターごとに登場人物それぞれについてが書かれていて、その人たちが皆つながっていることがわかります。

 また、お話が壮大なファンタジーであることも共通しています。あえて言ってしまえば、このファンタジーを通して「自分はなぜに、なんのために生きているのか」を問うているのだと思いました。こうした答えのない問いを突き詰めて、延々と旅をしたり、人を求めるのは、人間の宿命なのでしょうか?

 2作品をつづけて読んで、村上春樹ワールドがわかってきたように思いました。(2002年 新潮社 2005年 新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

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2010年11月 5日 (金)

「先生はえらい」 内田樹著

 先生はえらいと思えるかどうかは、自分自身の受け取り方の問題だということが、延々一冊分書いてあります。最後に何も教えない師匠から弟子が貴重なことを学び取ることが書かれていて、その結論を導き出すまでに、多くの論理的な視点紹介されています。先週読んだ「街場のメディア論」と同じように、脳の知的トレーニングができます。ただ、ちょっと理屈っぽいような気もして、とりあえず内田樹さんの本は、この2冊でしばらくお休みして、少し時間がたってから別の本を読んでみたいと思います。

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2010年11月 2日 (火)

「秘密」 東野圭吾著

 東野圭吾の作品は最近ドラマや映画化されることが多いようです。この作品もテレビ朝日のドラマでオンエアhttp://www.tv-asahi.co.jp/himitsu/ されています。

 妻と娘がバス事故に遭い、妻が亡くなり娘はかろうじて生き残ります。ところが、カラダは娘なのにココロは妻として残ったいう、ありえない設定です。夫は、妻を失ったのか娘を亡くしたのか混乱します。そして、ココロとカラダが一致しないで生きていく妻も、見た目は娘なので戸惑いながら暮らします。そこには、悲しいくらいの夫婦愛と親子愛があるとわかります。

 けれど残念ながら、小説は今一つ物足りなさが残りました。テレビドラマの方がこれからどうなるのかしら?とはらはらします。原作にがっかりするのは珍しいことです。これからのドラマの展開を楽しみにしたいと思います。(1998年文芸春秋 2001年文春文庫)

秘密 (文春文庫)

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2010年11月 1日 (月)

「雅子さまはあなたと一緒に泣いている」 香山リカ著

 雅子さまが長く病んでいらっしゃるのは、本当にお辛いと思います。いったいどうしたことなのかしらとは思っていたので、この本を手に取ってみました。ただこれは雅子さまの病気のことを通して、仕事と結婚や子育て、家族の問題など、女性が抱える悩みについて書かれていました。

 「女性はみんなうつになる」と同じように、著者のあたたかい目が女性たちに向けられています。著者は精神科医というだけでなくカウンセラーのように、そして同じ女性として共感しているところが、とても優しいと思いました。

 少しでも女性の背負っているものが軽くなるように、また雅子さまが良くなられるように祈らずにはいられません。(2005年 筑摩書房)

<雅子さま>はあなたと一緒に泣いている

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