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2010年7月17日 (土)

「巡礼」 橋本 治著

 ひとり暮らしだった年老いた男性は、ゴミ屋敷になっていた家を片付けてくれた弟と一緒に、四国お遍路の旅に出た次の朝に、息をひきとっていた。

 戦争が終わって新制の中学から商業高校を卒業し、荒物問屋に住み込みで働いたあと家業を継いだ男性は、いわゆる高度経済成長期には良い暮らしもする。けれど、「荒物」とか「瓦」を扱う商売は徐々に廃れていく。その変化と自らの人生とのパラレル、それがゴミ屋敷につながったのだろうか。house自分でも何故かわからないけれど、こんなふうになってしまった家と人生と世の中への思いが描かれている。風刺ではない小説であるところが良かった。(2009年 新潮社)

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