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2008年11月15日 (土)

「風のガーデン」 倉本 總脚本

 生きることの意味を問い続ける「悩む力」のあとには、「どのように死を迎え、受け入れるか、そして最期の場所」を考える本を読んだ。今フジテレビ開局50周年記念ドラマとして放映中の脚本だ。http://wwwz.fujitv.co.jp/garden/index.html

 私は「北の国から」の特別編のときから、オンエア前にシナリオ本が発売になるので、読んでからドラマを見ている。先に脚本を読んでしまうことの是非はあるかもしれないが、読んだ印象とドラマの映像とが相まって、感動が深くなるように思う。

 倉本氏は「北の国から2002遺言」の頃から、老いていくことの意味、子どもや孫たちに何が残せるのかを書いてきているように思う。とりわけ家族の絆が主軸になっている。

 「風のガーデン」で、緒形拳は在宅医療の医者白鳥貞三を演じ、患者が住み慣れた家で家族に見守られて亡くなるのを診ている。倉本氏のドラマに必ず出てくる毅然とした頑固な、それでいて暖かい筋の通った老人だ。  

 息子の貞美役の中井貴一は癌に侵され死期が迫り、離れて暮らしていた父や子と再開し、最期は生家で息を引き取る。6年ぶりに帰った故郷の富良野では、同級生が歓迎会を開いてくれるが、それは貞美を佛にした生前葬であった。同級生たちは貞美の死期が近いことを知らず、弔辞を歓迎の言葉のかわりにしたことを、あとからひどく後悔し落ち込む。

 倉本氏自身も、「北の国から」のなかで、中畑和夫役の地井武男の実際の妻が癌で余命いくばくもないことを知らずに、役のうえでも妻を亡くすシナリオを書いたことが、このストーリーと重なった。

 孫の岳の愛犬が死んだときには、「悲しんではいけません。悲しむって言葉は愛しいという意味だ」と語る。「犬の死に泣き、花が命を終えかれるときには涙を流さない。どちらも同じ命」「死ぬってことは恐ろしいことじゃありません」 と諭す。岳の役の神木隆之介の演技が素晴らしい。http://wwwz.fujitv.co.jp/garden/interview/interview5.html080509

 そして、いったい貞三の作った花言葉はどれだけあるのだろう。http://wwwz.fujitv.co.jp/garden/fward/fwd_1.html どれも素敵で面白い。

 シナリオを読んだのはたぶん倉本氏の脚本が初めてで、すべて読んでいる。今後もテレビドラマの脚本を書き続けてほしいし、富良野塾は2010年で閉塾だが、そのあとの富良野GROUPの公演に期待したい。

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