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2008年11月14日 (金)

「悩む力」  姜 尚中著

 答えのない問いに悩み続けることが悩む力であり、著者は夏目漱石とマックス・ウェーバーが、同じ時代を同じように悩み続けていたのではないかと書く。 「なぜ働くのか」「なぜ愛するのか」「なぜ生きているのか」、そして「私とは何者なのか」

 こうした問いを青臭いというのではなく、無垢なまでに意味を問いながら、青春的に老成していく力がとても大切なことであり、自我の成立は他者との「相互承認」のかなでしか成立しないと著者は言う。ここに共感した。

 私は「対話篇」のところで、『内省とか沈思黙考よりも対話の相手がある方が良い』と書いた。これと同じく姜氏も、他者と相互に承認しあわない一方的な自我はありえないという実感を持ち、他者からの社会的アテンション(承認のまなざし)によって成長していくと考えている。夏目とウェーバーを読み直すことで、本書をより深く理解できるだろう。

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