布団の中で読了して眠りにつき夢に出てくることが、なんと昨日夜ありました。今朝起きたら、平井美智子記者に直接お会いして、私がこの本の感想を話したことを覚えていました。
石巻日日(ひび)新聞は昨年の大震災で印刷機が動かなくなり、手書きの壁新聞を作ったことを新聞やテレビのニュースで知り、凄い記者魂だなぁ~と思っていました。
日本テレビのドキュメンタリードラマ http://www.ntv.co.jp/6mai/ を3月6日に見て、原作が出版されているのを知りました。震災当日から7日間の記録と、6人の記者ひとりひとりの取材日記が時系列で書かれています。
ドラマで戸田恵子さんが演じた、デスク平井記者の取材日記のなかでは、マスメディアでは殆ど報道されない市民や行政への視線に共感しました。
また、すべての記者が、津波直後の残酷な景色を、体験した記者というより被災者本人の言葉で書いています。私が記名記事が好きという以上に、記者の方の人間性が伝わってきて顔が見えるようでした。
ドラマでは「ちゃら男」キャラで描かれていた新米横井記者の記述は、明るく振舞っても深い失望や、現代っ子らしく家族の安否と一緒に買ったばかりのゲームの心配をすることなど、本音が書かれていて好感が持てました。
人は生死の境にいても、生死が問われるからこそ、「あのワインを飲んでおけばよかった」とか「あの子をデートに誘っておけばよかった」とか・・・(これは私の想像ですが)・・・考えるのではないでしょうか?
同時に崇高な人生哲学や理念を考えるのだと思います。それを見事に表現されているのが、近江弘一社長です。「ローカリスト」として、マスコミとは違う報道姿勢にブレのないことへ深い尊敬の念を持ちました。
しかし社長は、印刷できなくなるという危機への対策が甘かったと複雑な心境です。津波対策から高台へ移転した報道機関や自家発電や食糧などの備えを持っていた新聞社に比べて、危機管理の弱さに反省しきりです。
アメリカワシントンDCのメディア博物館へ提供した壁新聞が、ジャーナリズム精神の根幹と評価され、永久保存される栄誉を受けたことや、日本新聞博物館にも展示されたことは、どうか誇りに思ってほしいです。
この本は震災の記録として秀逸な本であるだけでなく、チームワークが良く仕事には厳しいけれど、人間関係は家族的な会社の底力と組織力を表現している本でした。(角川新書2011年7月)
石巻市日和山公園と鹿島御児神社 2012年2月12日撮影
震災当日午後3時45分激しい横殴りの雪の降る中、ここで平井デスクは秋山記者や多くの市民、沿岸の工場などから避難してきた人たちと一緒に、津波が橋を壊し家々を飲込みすぐ足元にまで押し寄せるの見た。
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